久々の旬菜の旅だぞ!
今年に入って、旬菜どっとこむのメンバーにはいろいろなことがありました。そんななかレポートも滞っていました。ですが、田んぼや畑の生き物たちは、今年も元気に活動しています。
以前からにんにくのおっちゃん、北本さんがおっしゃっておられました。去年、旬菜で種を蒔いて収穫したおそばで、ぜひそば打ちをして食べてほしいと。3月に予定していたそば打ちは、旬菜どっとこむの姫、いわおさんの突然の訃報で延期となっていました。いわおさんのおかげで結びついたご縁をこれからも続けて行こうという旬菜メンバーの強い気持ちがありました。そしていよいよ6月15日、北本さんちでそば打ちをすることが決まりました。
この日の天気予報は雨でした。なのに、いつものように車を走らせていくと青空が見えてきます。今日は「かっとびけいこ号」ではありません。でも、いわおさんも一緒に乗ってるよね!
北本さんちに着くと、そばの実や石臼、そば打ちの道具がすでに準備されていました。今日はそばの実を粉に挽き、星屋講師のご指導のもと総勢12人がそば打ちに挑戦です。リフォームされた広い台所兼作業場では、各人が分担して作業を進めます。
[そばの実をそば粉にするまで]
はじめは、そばの実に混じっている石ころやごみを取り除きます。
「そばの実が小さくてよく見えない」とかぶつぶついっていたのが、次第に目が慣れ出すと「もうプロだね!」などとおしゃべりしながら、結構楽しんで作業をしました。
つぎに石臼で挽いて粉にします。これは力仕事です。
今回はつよ〜い味方、康一郎さんが参加してくださったので安心です!
でもこれは時間がかなりかかるので、別の部隊が自動粉挽き器(って勝手に名付けましたが)を使ってそばの実を挽きます。モーターがかなり熱くなるのでこちらもなかなか大変だったそうです。
[そばを食べるには、つゆが大事]
打ちたてのそばです。おいしいに決まっています。でもつゆも重要です。これまでの2回はいわおさんがいつも「かえし」を作ってきてくださいました。
さて、ここで登場するのが我らが食通・酒通のおーいそさんです。いわおさんのレシピを入手し、事前に用意してくれました。すばらしい〜。この日はこの「かえし」を薄めるだし汁を作ります。こちらのレシピは「かつおぶし協会」のHPから引っ張ってきたものです。さすがにかつお節の使用量が違いますね〜。食べるときが楽しみですね。
そばつゆの作り方はこちら
[そばを打つぞ!]
 さて、2回分ほどそばの粉ができました。
では、講師である星屋さん!お願いします。そば粉の水分量やその日の湿度でも水の量がかわるといいます。今日はどうでしょう。
2割ほど小麦粉を加えて打つほうが、伸ばしたときも具合がいいようです。つぎつぎと挑戦します。同じ粉、同じ分量で打っても、なぜか味が違うのです。その人となりが出るって・・・。
麺棒は猫の手にして持つのです。おーいそさんも猫の手でがんばります。茹で上がった麺のお味はいかがですか。格別!
  
康一郎さんは前回のそば打ちで、北本さんから講師にと推挙されたほどすじがいいそうです。どれどれ。う〜ん、たしかに。これは100%そば粉で打っているのです。すごい!
  
打ちあがったそばは大鍋で茹でます。おーいそさん手づくりの「かえし」を先ほど作った「出し汁」で割ります。薬味は採れたての大葉がたっぷりです。個性的なそばがつぎつぎと出来てきます。挽きたて、打ちたて、香りいっぱいのそばです。
第1弾が終わった頃、もぎたてのお野菜の天麩羅をしました。大葉、ナス、万願寺とうがらし、たけのこ、たまねぎとせりのかき揚など。そしてなによりそば打ちで出てきた端っこの「そば」を揚げます。そば打ちの時には大の人気商品です。今日はいっぱいあるぞ!
このあたりになると、食べるのに忙しくて写真がなくてすみません!
そば打ちに満足したあと、手づくりデザートと差し入れの丁稚ようかんでフルコース完食。今日も皆様、ありがとうございました。
最後に皆でポーズ。いわおさん、天国から見てる!
<<文章:桃田 直子>>
▲ページTOPへ
レポート一覧へ戻る
|