旬菜レポート
2004/09/23
 稲刈りとダッチオーブン料理

レポート一覧へ

稲刈りとダッチオーブン料理

2004年9月23日(木 祝)いつもの「かっとびけいこ号」で、奥丹波に収穫体験に行ってきました。
丹波食の会の宇津江さんの企画で、(宇津江さんはグリーンツーリズムインストラクターの資格をお持ちで、今回は稲刈体験付グリーンツーリズムツアーです)

行程表:青垣町の宮井さんのたんぼで稲刈体験→野外でダッチオーブン料理のランチ→丹波食の会 宇津江の里で茶話会

12:00ダッチオーブンの準備:
ダッチオーブンダッチオーブン料理の準備をします。まず豆炭のような燃料(外に椰子油が浸してあり着火剤なしで簡単に火がおこせる便利な燃料)に火をおこします。ダッチオーブンの底に薄くオリーブオイルをひき、セロリの茎と葉を敷きます(こげつき防止の為)セロリの上に薄く塩コショウした鳥手羽肉10本、隙間を埋める様に皮をむかないそのままのにんじん、じゃがいもを重ねて、スープストック少々入れて蓋をして火にかけます。蓋の上にも火種の豆炭を置き、上下から蒸煮の状態で加熱します。あとは1時間くらいほっておくだけです。さあ稲刈りをしましょう。

12:00 宮井さんの田んぼで稲刈体験:
田んぼの1/3くらい、端から端までが、私達の為に残されていましたが、たわわに実っているはずの稲穂が心なしか寂しげです。猪と鹿がすでに召し上がったようです。

昔ながら鎌で稲を刈ってゆきます。狩った後は藁で束ねていき、懐かしい農村風景でご存知の方もいらっしゃる田んぼに稲木を組んで束ねた稲を置き、天日干しにするのです、ここまで7人で1時間半かかりました。
稲刈りの様子1 稲刈りの様子2 稲刈りの様子3
稲刈りの様子4 稲刈りの様子5

農作業は中腰の姿勢で行う力仕事なので日ごろ力仕事をする機会のない人にはかなり応えます。宮井さんは無農薬無肥料の自然栽培で農業をされており、普通の農家の何倍も手間隙をかけて作られていることが短時間の作業でも身にしみてわかります。

13:30いただきまーす!
ダッチオーブン料理の時間です。.途中で一度スープストックを1/2カップ程度足しました。今日のメニューは宮井さんのお米を8分づきにしたおにぎり、いかとだいこんの煮物、新ショウガのはちみつ漬、みょうがの酢漬です。おにぎりは宇津江さんの奥様が天然塩で握ってくださり、かみしめるほどにじわっと甘さが広がるお米です。

子牛旬菜メンバー桃田さん曰く「やんちゃなきかんぼうのお米」だそうです。自然のまま、そのままということでしょうか?宮井さんのお米はお水も地下水を使用されていて正真正銘の自然栽培です。
(この後牛舎見学もしましたが、長くなるのでこの部分は省きます)

15:00茶話会@丹波食の会:
宇津江さんのお庭でお茶とお菓子をいただきました。お庭は山のふもとにあり、ひんやりと冷気が漂い、蒸し暑い田んぼでほてった体に心地よい風が漂っています。

まず冷やした名水でのどを潤し、名水でいれたコーヒーと奥様手作りのアーモンドと栗のケーキ、かぼちゃのアイスクリームをいただきました。日本では家庭でもデザートになると、お店から買ってきた繊細なお菓子をいただくことが多いのですが、宇津江さんの奥様はいつもデザートも手作りで、自然の風味をできるだけ壊さないように優しい味の素朴なデザートを作り、おもてなししてくれます。(こういうデザートは都会ではありそうでなかなか無いんですよね)

17:00解散:
だんだん日が短くなり神戸に戻る頃にはあたりは暗くなっていました。帰りは誰もが一日フルに遊んだ心地よい疲労を味わい、童心に帰った時間でもあります。

明日から都会での暮らしがまた始まります。でも食卓には宮井さんのお米が並び、顔の見える食の暮らしの豊かさを味わう日々でもあります。次は晩秋の丹波情報をお届けします。

<<文章:大磯 ゆかり>>

ページTOPへ
レポート一覧へ戻る