旬菜レポート
2004/10/12
 北本さんちの畑で黒豆の枝豆収穫

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北本さんちの畑で黒豆の枝豆収穫

天気予報では今日は雨。旬菜の旅ではめったに雨が降りません。確かに雲行きは怪しげ。はじめに訪問する北本さんから朝、電話があり、「雨をつれてこないで」と言われています。

 「かっとびけいこ号」で走り出すと、あれれ、青空が見えてきました。雨雲をけちらし旬菜は行く。
ところが、北本さんちに到着するや否や、ドドッとどしゃぶりの雨が!旬菜メンバーは車の中から空の様子を見守ります。北本さんちはお留守の様子。それでは、畑に行ってみましょうと、車で移動。出発すると、雲の切れ間から薄日が差してきました。しめしめ。

黒豆の枝豆収穫北本さんと畑で合流し、黒豆の枝豆を収穫します。先日、白大豆の枝豆を収穫したのと同じ畑です。その白大豆は、もうすでに葉の色が茶色くなっています。となりの畝に緑色の葉が茂った黒豆の枝豆があります。今年は豆は当たり年なのでしょうか。とても元気に育っているように見えます。実がしっかり入っていて、さやがすこし茶色みがかってきています。黒豆はこれくらいになるとコクが出ておいしいのです、とは旬菜メンバーの言。確かに、先週青垣町に行った時、帰り道で買った黒豆の枝豆は味がまだ青かったね。

枝豆の木は、根元を両手でしっかり握り、体重をかけるようにして引き抜きます。かなり根がしっかり張っているので、男手でないとちょいと大変とのことです。今回参加の男性1名には、せいぜいがんばっていただきましょう。
1本目より2本目。2本目より3本目と要領がわかってきたのか、思いのほか次々と収穫できます。時折日が差し、時折雨がぱらつく妙なお天気です。葉を除く作業は、北本さんちでさせていただきましょう。一輪車に山盛り乗せて、なんとかお土産はできたようです。

はさみで余分な葉や枝を切ります。せっかくだから葉もすこし残しておいたほうが、都会人は感動するかもね。姿、形良く枝葉を落としましょう。お花をいけるときの気分ですね。それを適当な量になるようにヒモで結わいて、はい!お土産の出来上がり。

旬菜のメンバーが作業をしている間に、北本さんが黒豆を茹でてくださいました。う、う、うれしい!では、さっそくお味見を。う〜ん、コクがあってこれぞ黒豆の味。まさに旬のお味です。いくらでも食べてしまえるこの美味しさ。ごちそうさまです。お土産分けてもらえる人は幸せだぞ。

奥田さんちの畑で黒豆の枝豆収穫
奥田さんちの枝豆収穫奥田さんは、神戸にお住まい。田舎にあるご実家の畑や田んぼをどなたか農業をされたい方にお貸ししたいとおっしゃっておられます。
先日の旬菜のミーティングに来てくださり、いろいろお話をしてくださいました。そのとき、「今度は加西方面に田舎めぐりの旅に行きます」と申し上げたところ、「ちょうど黒豆が良い頃なので、畑に寄って枝豆を収穫していってください」とおっしゃってくださいました。「いえいえそんな」と言いながらも、「ではお言葉に甘えまして」、2本大きそうなのをいただきました。これからもこのご縁、広がっていったらいいですね。

岡さんちのお米と卵
前回加西方面田舎めぐりの時に、ちょうど刈り取ったばかりの田んぼでお話を伺ったあのお米を、今日はいただきに参りました。それと久々の岡さんちの卵です。あーうれしや、うれし!
ただ、この日は地元の秋祭りで岡さんは大忙し。こちらが待ち合わせの場所に遅れて到着したので、お目にかかれませんでした。奥様にお話して、今日はこれで次に参ります。これからもよろしくお願いいたします。

横手さんちのさぬきうどん
今日の昼食は、さぬきうどんの横手さんの手打ちうどんです。うどん打ち道場でご指導いただいたのは6月末のことでした。お元気でしょうか。ご無沙汰しております。

到着するとすでにカウンターには薬味が並んでいました。到着時間にあわせて、うどんを茹でてくださいました。出てきたうどんはつやつやと輝き、さっそくかつおの効いたつゆにつけてずるずるっと一気にすすります。
でも、横手さんは少々浮かないお顔。今日のうどんの出来はいかがですか。「今日は60%の出来です。」どうしてですか。「今朝の雨がいけません。今日は温度10度、湿度45%を基準にうどんを打ちはじめました。ところが、あの大雨で一気に湿度が上がり、うどんの熟成に大きな影響がでました!」
なんとあの雨が・・・。横手さんのこだわり。でも旬菜のメンバーにはとってもおいしいおうどんでした。私たちは、まだまだ修行が足りませんね。これからもよろしくご指導お願いいたします。

今日の横手さん語録

6Kの実践:
1つ 好奇心を持つ
2つ 行動する
3つ 感動する
4つ 還元する
5つ 感謝する
6つ それで健康になる                                   
なるほど!うどんと一緒に深く味わいましょう。

後藤さんちの畑で黒豆の枝豆収穫
後藤さんちははじめてお邪魔します。旬菜メンバーの濱田さんご縁の方で、グリーンツーリストです。旬菜の活動をお聞きになり、ご連絡がありました。市川町で畑をされているそうです。楽しみですね。
もとは神戸市垂水区の方で、20年ほど前にご両親と市川町に越して来られたそうです。主にお父様がされていた畑を、昨年から後藤さんが引き継ぐことになり、自給自足をテーマに、自然淘汰や自然の循環にあわせた栽培を考えておられるそうです。うこっけいの鶏舎あり、木を組んだ手づくりコンポストあり、柿の木やキウイの木、足元にはみょうが。畑には数種類の野菜が植えられています。

今日は、さといもと黒豆の枝豆が収穫できます。ともに立派に育っています。土が柔らかいので、黒豆の木は引き抜くとぐっと根が抜けてきます。さやが緑で実がぷっくりしています。
「バングラデシュに行ったとき、畑のなかに木が植えられていたので、どうして木があるのですかと聞いたら、畑の虫を食べに来る鳥がお休みをするための木なんです、という答えが返ってきて驚きました。」へえ、へえ、へえ・・・。90へえ!
「農薬を使わずにいると、かえるや虫やみみずがたくさん出てきます。それぞれに役割があって、野菜も多少は食べられます。でも、たとえばキャベツや白菜。人があまり食べない外側の葉に虫はつきます。人の食べる中の部分まではあんまり入らないようです。」自然は、それなりにバランスがとれているんですね。
収穫できた枝豆を、後藤さんのお母さんが茹でてくださいました。茹で方も伝授していただきました。こんなステキなお宅にお邪魔できて、今日はほんとに大収穫でした。おばあちゃん、後藤さん、お嬢さん、お孫さん、皆さんありがとうございました。


 今回は黒豆の枝豆めぐりの旅でした。同じ黒豆の枝豆といっても、皆違う顔をしています。もちろんお味も違うんです。これは、実際に行って、収穫して、食べてみないとわかりませんがね。
今日は、ほんとにお疲れさまでした!
ステキな田舎のみなさま、ありがとうございました!!

<<文章:桃田 直子>>

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