加西市周辺−にんにく植え付け手伝い
[米所酒所 行然庵]
9月は、メンバー皆いろいろと忙しく、田舎めぐりはちょっとお休みでした。前回の田舎めぐりから1ケ月。北本さんちでにんにくの植付けがあると聞いていたので、去年に引き続きお手伝いに行こう!とこの日は加西市方面の田舎めぐりとなりました。
加西方面に行くのであれば、行然庵にも寄りましょう、ということで、前回行けなかったお酒通のメンバーも一緒にお店に向かってGO!
今日は、秋晴れのとってもすがすがしい日です。行然庵のすぐ裏手にある田んぼはすでに稲刈りが終わっていました。前回見学した古代米の田んぼは稲穂が随分頭を垂れて、もうまもなく刈り取りかな、という様子でした。残念ながら、行然庵の庵主 大辻さんはお出かけで、お会いすることはできませんでしたが、古代米でつくった「盤古」をお土産にいただいて、次の目的地である岡さんちに出発でーす。
[神出の田んぼ、かもさと園 かわいさんちの田んぼ]
岡さんちに行く途中、神出の体験農場の田んぼも見に寄りました。こちらも稲穂がぷくぷくよく育っているようです。冷夏で東北はお米が不作と聞きますが、こちらは順調に育っているようです。10月18日に刈り取りを予定しているそうです。
もう1ケ所、立ち寄るところがありました。かもさと園のかわいさんちです。ちょうどかわいさんもご在宅で、田んぼのお話をうかがうことができました。
ここの田んぼは田植えの時に稲を2本くらいしか植えません。少なく植えるところでも5本くらいは通常植えます。その2本が分蕨(ぶんけつ)して45本くらいになるのだそうです。今年の生育は順調で、しっかりとした稲穂ができていました。かわいさんは田植え前に土を全く漉かずにやりたかったとのことですが、今年は表面3cmほどだけ漉いて植付けをされたそうです。除草はぬかを使い、ずっと無農薬での栽培をしてこられたそうです。
こだわり卵の生産が生業なので、田んぼの仕事はどれだけ手がぬけるか、毎年毎年工夫を重ねているとのことです。食味計で70以上が美味しいお米といわれるそうですが、以前に一度計ってみたら足りなかったそうです。それでも「お客さんがずーっと買ってくださるところをみるとおいしいんじゃないかと思っている。」と控えめにお話をされたのが印象的でした。
田んぼの入り口に、工房兼ちょっとしたお茶が飲めるようなログハウスを年内には建てたいそうで、またお手伝いに来てください、とのお話でした。
以前お邪魔したとき、ブルーベリーの木をみせていただきました。今年の出来はいかがでしたか、とお尋ねすると、「食べてみてください。」と今年取れたブルーベリーを冷凍したものを少し食させてくださいました。一粒が大きく、味は甘さがのっいて、とってもおいしいブルーベリーです。来年、再来年と先々が楽しみですね。
[岡さんち周辺の田んぼ]
いよいよ岡さんちに到着です。岡さんちでは、新米を炊いて用意をしていてくださいました。そういえば、去年ここで岡さんちで作った無農薬のキヌヒカリに、岡さんちの卵をかけて食したのが、旬菜どっとこむの出発点でした。あれから1年。あっという間でしたが、いろんな旬の食材と旬な人々に出会い、とても充実した1年でした。などと感慨深げに、新米にこれまた岡さんちの卵をかけて、お釜がからっぽになるまで食べ尽くした旬菜のメンバーでした。あー、おいしゅうございました。ごちそうさま!
さて、今年は残念ながら岡さんちでつくったお米ではないのですが、農薬ははじめに1回だけというキヌヒカリのお米を、岡さんち自慢の保冷庫と精米機を使い、新米のおいしさを保った状態で1年間頂戴することができます。それも、旬菜価格5kg2300円で。やったー!
そのお米が作られた田んぼへ岡さんが案内してくれました。そこで生産者の方にお話をうかがいます。この田んぼはこの辺りの一等地だそうです。
 確かに日当たりがよく、近くには乳の井戸という湧き水があり、水がとてもよいそうです。虫がでないように畦の草刈などをいつもこまめにしたのだそうです。それで農薬を使わずに作れたとのことです。大変手間のかかったお米なんですね。
昨日刈り取ったばかりの、まさに畳のにおいがする田んぼでお米作りにかける思いを聞かせていただきました。こんなに心のこもったお米をいただけるとは感激です。大事にいただきます。
[北本さんちの畑]
北本さんちの畑についたのは、午後3時半ごろ。すでににんにくの植付けは終わってそうな感じです。
今年は、にんにくの売れ行きがよく植付け用のにんにくもちょっと少なめだったそうで、この日の分は植付けが終わっていました。お役に立ちませんで、すみませんでした。
そんな旬菜メンバーに、北本さんは「よかったら白大豆の枝豆を持って帰って。」と言ってくださったのです。あー、ここでもまた感激!ちゃっかり枝豆のなっている畑にまっしぐら。
ここは、1ケ月前に蕎麦の種まきをした畑です。白い花をつけた蕎麦がもう50cmほどの高さに伸びています。「1ケ所種が蒔いてなかったところがあったんで、1週間遅れで蒔いといたよ。そこだけ、ほら、丈が短いでしょう。密集していたところもあったんで、同じところに2回蒔いたのかもしれんねぇ。」
あいすみません!北本さんのフォローあっての旬菜です。いつもご迷惑ばかりおかけしてます。
今年の枝豆はとっても育ちがいいようです。去年の今頃うかがったときとは出来が違います。豊作だ、豊作だ、と勝手に喜んでは、いっぱい収穫させていただきました。帰ったら早速お友達に分けましょう。
北本さんちに戻るとそこでは、新米の脱穀をしていました。30kgの袋がいくつも重なっておいてあります。「味見してみて。」と、北本さんちでとれた新米をお土産にいただき、「いつもごちそうさまです。」の言葉を残して、今日もたのしい田舎めぐりの旅が終わりました。
<<文章:桃田 直子>>
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