産地見学会Don Qui Valley
鈴木さんの紹介で波々伯部さんが運営に参加している丘の上のレストラン、ブルーベリー畑、バラ園を見学。菊水ゴルフクラブの元オーナーが水害でつぶれ森になっていた元ゴルフコースを、数名の有志とともに再建し、北に菊水山、南に神戸港を見下ろすという絶好の場所にすてきなレストランを建て、その周りを造成し、ひとときの安らぎの空間を提供していました。再建にあたり、風力や太陽光エネルギーの利用や、有機栽培のブルーベリーやバラ園、手作りスモーク小屋など自分たちの手でひとつひとつ作り上げ、その積み重ねたものが醸し出す癒しの空気がそこにはありました。
波々伯部さん担当のブルーベリーの収穫は終わっていましたが、今年はボールいっぱいほどの収穫量があり、それはレストランのテーブルに置かれ、お客様方が数粒づつ食されたそうです。また、波々伯部さんはブルーベリー畑の脇にあるログハウスも作られ、そこでは粘土細工や押し花などの教室や園芸教室などの催しが企画しておられました。ログハウス内には作品が展示され、販売もされているようでした。女性が演出しているのではないかと思わせるかわいらしくすてきなログハウスでした。
レストランでは昼食をごちそうになり、スモーク小屋で手作りされたベーコンは深い味わいでした。最後にブルーベリーのジュースをいただき、そのおいしさに感激しました。(そのときのブルーベリーは収穫されたものではありませんでしたが)
次回は「Don Qui Valley」ができるまでのお話が本になっていましたので1冊買い求めました。「みんなの店の仲間」所有の本にしたいと思います。みなで回し読みしましょう。
【北本さんのにんにく畑】
1時半ごろに北本さんの畑に着き、2週間後くらいににんにくの植え付けをする予定の畑を見ました。次に有機で作った田んぼに行き、間近に稲の生育を見せてもらいました。虫も病気もなんでもありとのことで、「農業は1割が技術で残りはおてんとさま次第」との言葉を、笑顔で話される北本さんが印象的でした。今年は雨が降らないとのことで、少し離れた場所には雨が降っていてもここには落ちてこないとのことです。
枝豆の畑では、黒大豆はまだ早かったのですが、緑の豆のものはふっくらとおいしそうな様子で、何本か分けていただきました。ご自宅でゆでたものを用意しているとのことで、3人ウキウキしていました。
他の場所の畑では、そばの芽がたくさん出ていて、「収穫時にはぜひ手伝いにきてもらって皆で蕎麦打ちして食しましょう」とのご提案に、これまたウキウキしてしまった3人でした。
ご自宅にお邪魔し、奥様もご一緒にお茶と枝豆をいただきながら話がはずみました。大磯さんが、以前いただいた北本さんのにんにくをオリーブオイルにつけてハーブなどを入れたものを作ったという話から、「まとめて作ってみんなの店の仲間で分けるようになったらいいね」などの話も出ました。最後ににんにくを1束(といってもかなりの数)を購入し、そばの畑まで行って間引き菜をいっぱいいただいてきました。蕎麦打ちの話はなんとか実現できるようにしたいといいながら北本さんの畑をあとにしました。
【岡さんの畑】
濱田さんがお手伝いされている岡さんの田んぼ近くの作業場に着くと、そこはすでに収穫したなすがバーベキューのコンロでいい色に焼けていました。炊飯器には10kg1万2千円のお米が炊き立てになっており、お米の粒がキラキラ光っていました。地鶏の肉とこだわりの卵も用意されていて、あっという間にご飯をおかわりしていました。生産者の方の真摯な生き方に感動し、その方の作られた生産物に舌鼓をうち、なんともすばらしい夕べでした。
我々がごちそうになっていたため、卵の生みの親である鶏たちの餌の時間が遅れてしまい、お詫びの気持ちで餌やりと水やりのお手伝いをほんの少しさせていただきました。餌や水を待っている鶏たちが岡さんにとてもなついている様子を見ながら、「食べる」ということは、ものの命をいただいているんだということを実感した時間でした。
岡さんから、一度食べてみてくださいとお米を分けていただき、お腹も心もいっぱいになって産地見学は終わりました。
<<文章:桃田 直子>>
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